子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

PTA加入は任意?加入問題で裁判になる事も??

先日、最近話題になっているアルマーニ制服問題について書かせていただきましたが、同じ学校関連でPTAの問題もなかなかに複雑なものを含んでいます。

子育てをしている私たちは、子供が学校に入るとPTAは避けられない問題ですよね(^^;) ゆえに、今回はそのPTAの加入について考えてみたいと思います。

 

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まず、PTAに加入するかどうか?・・・実は任意加入だという事をご存知でしたか??

これから進学される方は、PTA加入に関する同意書や申込書などを目にする機会もあるかもしれません。

ここでは、PTA加入が任意である事について、熊本PTA裁判の事例や加入のお願いについて、現役PTA会長のお話を聞いてまとめてみました。

全国のPTA加入率

全国のPTA加入率がデータで無いかな??と思い探してみたのですが、全国のデータ集計は公益社団法人日本PTA全国協議会でも行っていないようです。

肌感覚ですが、8割~9割程度が加入していると思われるのですが、全国的に加入率が2割、3割程度というところもあるみたいで、それぞれ加入している方の理解を頂いての活動になっているのが現場のようです。

 

そんな中で、2017年2月に福岡高裁で和解した「熊本PTA裁判」という有名な事例があるので、ここでご紹介したいと思います。

 

熊本PTA裁判とは何??

公立小学校のPTA会費をめぐり、加入の同意を取っていないのに、不当に会費の徴収を受けているとの事でPTA会費を返還するように求めた訴訟が熊本で起きました。

裁判は熊本地裁ではじまり、2016年2月に口座振替による入金ではなく、会費納入袋を使った会費の納め方だったという点で「入会していたと認めるのが相当」として、支払い済みの会費9750円の返還と、慰謝料19万250円、計20万円の支払いを求める原告を棄却しています。

 

裁判では、

  1. 原告が、冊子『わたしたちの〇〇小PTA』を渡したことで、入会申込は行われていた事
  2. 冊子を渡した後に会費を納めていた事
  3. 原告が被告に対して退会届を提出していた事
  4. パトロールなどのPTA主催の活動に参加していた事

 

などの事実から、原告がPTAに加入していた認識があったはずと反論した事で、棄却されたのですが、原告はこの判決を不服として福岡高裁に控訴していたのでした。

 

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一見、PTA側に有利な判決では??と思う一方で、福岡高裁では和解勧告がされています。

もちろん、どの手の裁判でも和解勧告をするものだとは思うのですが、明らかにどちらかに不利な判決しか出ないという場合でなければ、和解を勧めるなんて事はありません。

PTA側からすれば地裁で勝訴しているわけですから、和解しないという選択肢もあったはずですが、結果的に和解しています。

しかも、和解内容によると、 「PTAが入退会自由な任意団体であることを、将来にわたって保護者に十分に周知すること」 「保護者がそうと知らないまま入会させられたり、退会を不当に妨げられたりしないようPTA側が努めること」 という内容が盛り込まれており、この和解内容について原告は評価しているとの事で、原告としては金銭的な返還は叶わなかったが、PTAが違法である事を認めさせたという認識に立っているようです。

 

実際、この和解判決のあと、全国のPTAでは任意加入である事を申込書や加入書を作成して、再度同意を取得するようにしたり、個人情報の利用に関する同意を改めて確認したりと、新たな動きも目立ってきています。

 

pta加入のお願いは任意であり強制では無い

ここまでお話してきた通り、PTA加入は強制でもなければ、義務でも無く、また学校の行事でも無いPTA活動に協力いただくには、あくまで「お願い」レベルでしか出来ないという事です。

よって、強制しない、義務や苦痛と感じないためには、PTA加入をポジティブに考えて頂けるようにしなくてはいけないのですが、じゃあどうすれば良いのだろう??と思った時に、友人のPTA会長は「当事者意識を持たせる工夫が必要」だと答えていました。

 

友人は、学校では学校教育法に基づく学校教育が、家庭では家庭教育が、そしてPTAや地域ボランティアなどは社会教育という立ち位置で教育の場となるようにしたいと語っています。

 

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社会教育というのは、広い意味で人格形成や人生観、哲学感などを作っていくのに、良い影響を与えられる影響力のある大人へ成長する場という意味で捉えているそうです。

地域に一人でも多くの憧れの大人が増え、PTA活動や地域活動が盛り上がりを見せることで、地域の防犯や安全にも繋がっていくとも言っていましたので、任意加入とは言えども、しっかりとご理解をいただき、加入を進めていける社会になれば、PTAの存在価値も上がるのでは無いでしょうか??